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010レーシックの基礎知識 アーカイブ

2008年02月14日

レーシックとは?

レーシック(LASIK)とは、「Laser in situ Keratomileusis」の略称です。これは、キリシャ語で「Keratos」は角膜、「Mikeusis」は修正するという意味で、レーシックを直訳すると、「レーザーで角膜を調整する」ということです。実際のレーシックも、視力を矯正するために、レーザーを使用する治療方法です。メガネやコンタクトレンズに代わる、第3の視力矯正法として、注目を浴びています。手術の時間は両眼で15~20分ですが、その内レーザーの照射時間は数十秒程度で、最先端の医療技術といわれています。手術と言っても、ほとんどの専門病院で日帰り手術が可能で、両眼・片眼どちらでも手術が可能です。

近視や遠視とは、眼に入る光の屈折異常によって焦点が合わないピンボケしている状態です。メガネやコンタクトレンズはレンズを使用して、光の屈折を修正し、焦点を合わせて見えるようにします。それに対しレーシックは、眼の角膜を切開し、めっくた部分にレーザーを照射することで、屈折を変えて焦点を合わせます。メガネやコンタクトレンズのように、眼に何かを装着するのではなく、レーシックは、眼自体を矯正することで、裸眼での視力を回復させることができます。

レーシックは、眼に直接レーザーを当てることから、受けてみたいけれど、心配や不安、疑問などがある人は多いと思います。しかし、正しく理解し、治療をしっかり行えば、安全性が高く、効果的な治療方法です。レーシックは、全世界で毎年数百万人が受けており、欧米では、ごく一般的な治療となっています。日本でも、2000年に厚生労働省に認可され、年々レーシックを受ける人が増えてきています。

レーシックの歴史と実績

レーシックの歴史は、1963年にコロンビアの眼科医により開発されたケラトミレイシスという視力矯正手術から始まります。その後、1975年にアメリカの会社で産業用のエキシマレーザーが開発されました。それから、産業用から医療用への開発が始まります。1980年代から眼科臨床への応用研究が行われ、1990年にレーシックが完成しました。レーシックの手術は1990年ギリシャで初めて行われました。アメリカでは、1995年にFDA(米国食品医薬品局)によってエキシマ・レーザーの使用が認可され、それ以降急速に普及していきました。現在では、アメリカ国内で年間100万件以上のレーシック手術が行われています。レーシックはアジア各国でも注目され、韓国、台湾、シンガポールなどでは、日本よりも早くレーシック手術が開始されました。

日本では、1998年に認可され、2000年に現在の厚生労働省である厚生省が製造承認し、エキシマ・レーザーによる近視治療の安全性が認められました。しかし、日本では、認知度が低く、手術ということで抵抗があったためか、アメリカなどに比べると、手術を受ける人は少なく、2000年にレーシック手術を受けた人は2万人ほどでした。現在、日本では、高い安全性が認められ、レーシックの人気は高くなっています。その一方で、レーザー治療についての不安も根強く残っていますが、レーシック手術はスポーツ選手などの多くの有名人や著名人も受けていることで、知名度が高まり、また、費用もリーズナブルになったため、治療を受ける日本人は年々増加傾向にあります。

レーシックのメリットと効果

レーシックの一番のメリットは、メガネやコンタクトレンズを着けたり、手入れをするなどのわずらわしさがなくなることではないでしょうか。また、手術後は裸眼で過ごすことができるので、眼への負担が減り、メガネなどが原因で起こる肩こりや頭痛から開放されます。手術の費用は、高額に感じますが、メガネやコンタクトレンズの交換や購入、ケア用品を継続的に購入することを考えると、リーズナブルなのです。レーシックは、厚生労働省が認可しており、手術時間も短く、入院する必要はありません。視力の回復が早く、長期的に安定するのも特徴です。

レーシックの効果ですが、レーシック手術を受けると、ほとんどの人は、メガネやコンタクトレンズを着けていた時と同じくらいの視力に回復します。回復する視力に個人差はありますが、裸眼で生活できる程度の視力には回復するようです。視力が安定するまでは、一時的にドライアイのようになったり、視力が不安定になることがありますが、数ヶ月から1年程度で落ち着きます。レーシック手術は、裸眼自体の視力を回復させる治療方法なので、術後の眼のケアや生活の仕方によって、視力を半永久的に維持することが可能です。メガネやコンタクトレンズを使用していたときのように、だんだんと視力が低下していくことはありますが、効果が突然なくなることはありません。レーシック手術による視力回復の効果がどのくらい出るかは、事前の検査の結果から、予測することが可能なので、病院の医師に相談しましょう。

レーシックのリスクと安全性

レーシックは、アメリカでは、世界で最も厳しい安全基準を持つといわれるFDA(米国食品医薬品局)がエキシマ・レーザーによる視力矯正手術を認可し、他にもASCR(米国白内障屈折手術学会)やAAO(米国眼科学会)、アメリカ国防総省の医学委員会で安全性がさらに証明されています。アメリカでは、メガネやコンタクトレンズと同様にレーシックは、視力回復の治療方法として、認知されています。また、日本でも、厚生労働省がエキシマ・レーザーによる視力矯正手術を認可、安全性が確認されています。

レーシックの安全性は確認されていますが、手術である以上、リスクが全く無いわけではありません。レーシック手術で、エキシマ・レーザーで削った角膜は、二度と元には戻りません。また、術後の長期的なデータがないので、何十年後にトラブルが発生する可能性もあります。視力の矯正度数が目標値に達しないことがあります。特に強度の近視の場合その傾向があるようです。レーシックによって、どのくらいの視力矯正が可能か、事前の検査である程度予測することは可能ですが、実際にどの程度回復するかは、手術をしてみないとわからないのが本当のところです。また、原因ははっきりしていませんが、時間が経つにつれ、近視が戻ってしまう場合があります。近視が戻ってしまった場合、再手術を無料で行う病院もあります。

レーシックの術後、視界がぼんやりしたり、眩しく感じる「ハロー・グレア現象」や角膜の感度が鈍り、瞬きが減ることで起きる「ドライアイ」などの合併症を起こす場合があります。しかし、これらは、しっかりと対応すれば、ほとんどが治る症状です。また、病院の医療機器や医師の技量によって、不正乱視や上皮剥離などの症状を引き起こす場合があります。このようなリスクを防ぐためにも、実績があり、設備が整った医院を探すことは大切です。レーシックには、メリットもありますが、リスクもあることを充分理解し、レーシックを受けるかどうか判断することが必要です。

レーシックに向く人・向いていない人

レーシックは、希望者全員が受けられるものではありません。事前の適応検査で何かしらの問題があった場合、手術を受けることができません。実際に、4~5人に1人の割合でレーシックを受けられない人が出てきています。レーシックの向く人・向かない人は、使用しているレーザーなどの違いから、病院・クリニックによって異なる場合がありますので、レーシックを受ける場合、複数の病院で判断を受ける方が賢明といえるでしょう。


【レーシックに向いている人】
60代以下で近視、遠視、乱視の人や、近視の視力度数が1年以上安定している人、強い近視でも角膜が厚い人などは、レーシックに向いています。メガネやコンタクトレンズを使用することで、頭痛や肩こり、ドライアイ、アレルギーなどの症状が出たり、視力の矯正が充分にできない、左右の視力に差があって矯正が難しい場合などは、レーシック手術を受けることをおすすめします。また、マリンスポーツを楽しみたい人やメガネやコンタクトレンズの装着を負担に感じている人も向いていると言えます。

【レーシックに向いていない人】
まず、未成年は眼球が成長過程にあるので、受けることができません。逆に、高齢者の場合、老眼は、レーシックでは治せないので、向いていません。白内障や緑内障、重度のドライアイなどの眼の疾患がある場合は、手術によるリスクが大きいため、糖尿病や神経疾患、肝炎などの内科的疾患がある場合は、角膜の再生・治癒が遅いためレーシックを受けることができません。また、妊娠中・授乳中の人や、角膜異常がある人もレーシックには向いていません。


職業の中には視力の制限があるものがいくつかあり、レーシックによる矯正が認められているものと、認められていないものがあります。レーシックによる矯正が認められている職業は、大型車やタクシーなどの運転をする職種や消防士、警察官、自衛官などの公務員、看護婦、客室乗務員、競艇、競馬騎手などです。パイロットはメガネやコンタクトレンズでの視力矯正は認められていますが、レーシックでの矯正は認められていません。しかしこれは、日本でのことで、アメリカのパイロットは、レーシックでの矯正は認められており、今後、日本でもレーシックが認められる可能性があります。

レーシックにかかる費用

レーシックにかかる費用は、クリニックによって、かなりの差があるのが現状です。低価格では20万円前後、高価格では、50万円を越えることもあり、院長が執刀する場合は追加費用がかかるクリニックもあります。しかし、費用が高いから信頼できるというわけではなく、安くても信頼できるところもあります。レーシックの費用には、手術費用の他に、事前検査費、処方薬費、定期健診費、交通・宿泊費、再手術費などがあります。

事前検査費は、無料で実施しているクリニックが多くあります。処方薬費、定期健診費などは、手術費に含まれている場合があります。交通・宿泊費は、遠方から来院する場合、交通費や宿泊費の一部を負担してくれるクリニックがあります。再手術費については、アフターサポートのひとつとして、行っている場合が多く、期間が設けられているところと、生涯保証のところがあります。費用はどこの項目に何がどのくらい含まれるかなどは、クリニックによって異なります。事前に確認することが大切です。

レーシックの手術を受けるには、手術の前の事前検査、手術、翌日の健診、その後の数回の定期健診と、数回の通院が必要となり、その度に交通費がかかります。手術当日の交通費や宿泊費は負担されることがありますが、その他の通院時の交通費は自己負担になり、遠方から通う人などは、意外と出費があります。また、遠方から手術を受けた人は、近場の眼科クリニックで定期健診を受けられる場合もあります。レーシック手術を受けた後になって、意外と費用がかさんでしまった、ということにならないように、クリニックに前もって確認をしておきましょう。

レーシッククリニック選びのポイント

レーシックが普及すると共に、レーシックを行っている眼科クリニックや病院が全国各地に増えてきました。クリニックや病院ごとに、医師やスタッフの対応や費用などは異なります。レーシックは安全性が高く、入院もいらない手術ですが、より安全でリスクの少ないレーシックを受けるためには、自分に合った信頼のおけるクリニックを選ぶことは、とても重要です。

クリニック選びのポイントは、まず、医師が経験豊富な眼科専門医であることです。眼科専門医とは、医学部卒業後に最低5年間の眼科の研修を修了し、日本眼科学会による専門医試験に合格した眼科医のことです。また、レーシックは日本眼科学会が認定する眼科専門医が行うことが望ましいとされています。さらに、レーシック手術の経験が豊富な医師であるかどうかも大きなポイントです。医師が十分なインフォームドコンセント(十分な説明の上での同意)をするかどうかも重要なポイントです。レーシックに対してのメリットだけではなく、リスクについても明確に説明してくれ、質問や不安なことに、親切、丁寧、明確に返してくれる医師は信頼もあり、安心できます。

クリニックのホームページなどで、合併症の発生率のデータを見ることができます。合併症の発症率とその内容は必ず確認しましょう。合併症の発症率が高かったり、その内容の原因が執刀医の経験不足などが多い場合は、要注意です。また、合併症が発症した場合のクリニックの対処方法も確認しましょう。クリニックに対して、不信感や不安を感じる場合は、他のクリニックを検討した方が良いでしょう。その他にも、検査は正確に、丁寧に行っているか、医師やスタッフの対応は良いか、敷地内は清潔にしているか、費用が明確であるか、術後のサポート・保証はあるかなど確認する必要があります。

レーシック手術の費用は高額ではありますが、「費用が安いから」というだけで、クリニックを決めてしまうのは危険です。いろいろな角度から、比較検討し、自分が納得のいく、信頼のできるクリニックを選びましょう。

2008年02月15日

レーシッククリニックを決めるまで

今現在、レーシック手術を行っている眼科クリニックや病院はたくさんあります。レーシックは、簡単な手術で痛みもほとんど無く、安全性も高いものですが、手術であることには変わりありません。どのようにして、レーシック手術を行うのか、検査はどのようにするのか、レーシックのメリットやデメリットはあるのかなどの情報を収集し、手術なのだから、リスクもあるということを理解した上で、自分自身がレーシックを受けるかどうかを決める必要があります。安心してレーシック手術を受けるために、手術を受けるクリニックや病院選びも重要です。レーシック手術を行っているクリニックや病院では、ホームページを開設しているところもたくさんあります。クリニックや病院ごとのホームページは、クリニックごとのレーシック手術への取り組みや姿勢を見ることができ、どこで手術を受けるかを決める大切な情報源となります。

各クリニックでは、資料請求ができたり、電話やメールで無料相談をしていますが、実際にクリニックや病院を見学したり、無料説明会に参加し、直接自分の眼で確認することも大切です。無料説明会では、手術を執刀している医師や、レーシック手術を受けた体験者の話を聞くことができますので、積極的に参加してみましょう。また、レーシック手術を受けるためには、事前に適応検査を受けなければなりません。適応検査を受けたところで手術を受けなければならないわけではないので、適応検査を受けたときに、不安なことなどを質問したり、クリニックやスタッフの対応や雰囲気を直接確かめた上で、そこで手術を受けるかどうか検討することもできます。レーシックを受けるには、不安なことや疑問に思うことがある場合は、自分が納得するまで質問し、なによりも、信頼のできるクリニックでレーシック手術を受けることが重要です。

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